『GOOD DIARY BAD DAIRY 10YEARS POEMS』

1996-2006 anthology of Koji Takeda
ART DIRECTION & DESIGN Ren Takaya
2006.11.6
4,200yen

1996年に最初の詩集を出してから、この本までで活動10年でした。

最初の詩集は『LITTLE CHIDREN』というタイトルで、子どもの頃から書き溜めてきた詩をまとめて、コピーして綴じて、その当時の友人とか彼女に配りました。100篇くらい入っていて、100人には配ったと思います。パソコンは、バイト先が新しいパソコンを買うタイミングでもらったものでした。データも保存できなくて、プリントするにもとんでもない時間がかかりましたが、詩を打っては、プリントし、「ほしい」と言われれば、喜んで、近所のローソンで何枚もコピーして、配っていました。

いま、読み返してみると、自分が好きな詩人の作品に憧れて書いたものが多く、なんとも無邪気な作品たちで、なかなかつらいものがありますが、それでも、あの時ローソンでコピーしていた自分は、前に進むための小さな勇気を毎日かき集めていたのだと思います。

怖いものがないとか、夢があったとか、そんな感じではなく、やっぱり、とても不安で、「こんなことしていてどうなるのだろう」といつも考えていたのを覚えています。ただ、詩を書くしかなかった。書いたものを誰かに読んでもらうしかなかった。そのことだけはわかっていました。

 いつの間にか、詩を書くことが当たり前になり、詩を読むイベントを企画したりするのが自分の毎日になりました。それはとても幸せなことであり、とても苦しいことでした。なんとか、この本までの10年間をやってきたけど、これ以上はできないんじゃないかと、この時は思っていました。それはうまく言えないのですが、ずっと続けてきても、どこか自分が自分の詩を書いていないんじゃないか、と思ってしまっていたからです。

 この頃も、偉そうにいろいろ言ってはいましたが、ぼくはまだアルバイトをしていて、友人たちと騒いでいただけでした。その中で、なんとなく、詩の活動をしてきたような気がしたのです。もちろん、それが悪いことではない。でも、ぼくはもっと、自分の奥の方にある「さみしさ」にふれなくてはいけない。そんなことを考えていました。それは怖いことだけど、「なんとなくさみしい」ではなく、「ほんとうのさみしさ」にふれてみないといけない。ふれてみたい。そんなことばかり考えていました。

 この本を開くと、いろいろなことが思い出されて、なんとも言えない気持ちになりますが、この本をまとめることができたので、少しずつ、その「さみしさ」の正体に向かって、歩き始めることができたと思っています。

 この頃、バイトしていたのはレンタルビデオ店。そこには、いつも友人たちが集まってきていました。そこから近くのカフェで、活動10周年のイベントをみんなが企画してくれました。その時に、この本の販売をしたのです。100人くらいの方が集まってくれました。あの時のみんなに感謝です。そして、なにより、ぼくの暮らしを支えてくれて、ぼくに10年の時間をくれた、バイト先にも感謝です。(ビデオ店もカフェも、いまはもうありません)

 100冊つくって、100人来てくれたわけだから、在庫はないと思っていたのですが、なんと、昨年からの大掃除で、1冊出てきました。あの当時と同じ値段で恐縮ですが、送料込みで、4,200円(税込み)で1冊だけ、販売したいと思います。

 良かったら、手にとって、ページをめくってみてください。

1冊だけの販売になります。

ご希望の方は kojiwords@yahoo.co.jp まで連絡をお願いします。

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